「温故知新」というのは、非常に大事な言葉であり、精神であると思う。
「ルネサンス」という流れが数世紀前のヨーロッパで起きたとき、
そこに生まれた前進は、古典の復興を基盤とした前進だった。
ヨーロッパでの古典と言えば、ギリシャ・ローマ。
日本では、明治維新と太平洋戦争の二回で、大きな”文明”の激流がなだれこんできた。
また、遡れば、種子島に鉄砲が入った折、強烈なインパクトをもたらしたことを考えると、
西洋からの影響はその三回が大きいと私からは見える。
鎖国策を徳川幕府が施行したのは、正負の両面があると思うが、
ある面で、重要な選択であったようであると,今は思う。
小さい頃、学校で鎖国について学んだときは,その意味合いはよく分からなかったが。
日本に生まれ育ったものとしては、
今一度、ヨーロッパのルネサンスならぬ、
日本のルネサンスを志向するときではないかと、思われる。
西洋文明、特に火薬の開発や、蒸気機関の開発による拡大路線は、
今や,世界の隅々にまで広く影響を及ぼしている。
自然破壊も、苛烈に進んだ。
戦争の規模も、核兵器の開発に至って、狂気の沙汰を呈している。
「グローバル化」が全て悪いとも思えないが、
地方の小さな文化、弱い経済力の中に、
非常に重要な価値が多くあることが、
蹂躙され、
今や絶滅し、もしくは風前の灯火になっている。
「近代化」がもたらした利便性の陰で、
多くの文化、伝承などの火が消えようとしている。
今の時代が,それらの火を繋いでいく、ギリギリのラストチャンスであることが、
各地でみられる。
温故知新。
別に新しいものを全て捨てる、ということではない。
新しきを知りつつ、
故きを温める。
この精神は、これからますます重要になると思われる。
「テラスコーレ」という言葉で進めたいと思っている、
私の教育変革の流れでは、
「温故知新」が一つの重要な柱である。
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